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1.宝石の色(太陽光線、スペクトル、波長の話と地球の歴史と宝石の色) たとえばトルコ石はそこに含まれる成分が、可視光線の赤色系統の光を吸収するので補色の青空色に見え、ルビーは青緑色系統の色を吸収するため補色の赤色に見えるわけです。太陽光線 のもとで見ている宝石の色は、実はこの補色を見ている事になります。 しかし、 波長がそれ以上でも、それ以下でも、色を識別することは出来ません。 そして現在解明されているなかで最小の波長はクォーク。すなわち素粒子の発する波長で、クォークは物質なのか波動なのかまだわかっていません。この波動が人間の意識の波長と同じということは、西暦2000年にアメリカで発表された事実です。 地球ができてから今までに太陽光の波長はどんどん長くなっています。47億年前に地球ができた時の太陽光のほとんどが紫の近い波長で、43億後には太陽は赤色矮星になりその寿命を終えて いきます。 緑が赤に変わっていく様を知りたければ、秋の紅葉を見てください。紅葉は一般に緑、赤、黄色の順で変わっていきます。その変化はまるで地球が終わるまでの色の歴史をたどっているかのようです。木一本のなかにも、地球の記憶と未来を見ることができるのです。自然はすべてを知っていると いうことでしょう。 赤は血の色、青は海、緑は木の葉。それは宝石の色でもあります。赤はルビー、青はサファイアやエメラルド、木の葉を表すのが翡翠。そして一番の生命の源である水、それを表すのはダイヤモンド。
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2.宝石の色 (心地よい色) あるフィルムメーカーはそこに目をつけ、例えば、札幌はちょっと青っぽく、東京は気持ち緑を強く、鹿児島はオレンジを、沖縄は赤をと、場所によってほんのわずか色に変化をもたせたのです。その結果、色が良いといわれるようになりシェアが急成長しました。 やっぱり日本人の場合は、ほんのり色づいた桜が美しいと感じるのです。外国人がみれば、薄く色あせた色だと思うかもしれません。住む緯度によって美しく感じる色は異なるのです。 私たちが心地よいと感じる色は地球に対する太陽の角度によって決まります。 宝石の色に対しても、見る人によって微妙に色の好みが違うわけで、それは当然のことです。日本では宝石はほとんど取れませんので、昔からさほど身近な存在ではありませんでした。当然宝石に関する歴史も浅い。宝石の勉強をするとなると世界のスタンダードを学ぶわけで、価値についてもそこが基準となります。しかし、このように地域によって色の好みが違うことがわかってくると、よその国の価値観に会わせなくても、日本人独自の好みの色、または自分の好みの色「身につける人と一体化しうる宝石の色」があっていいのではと考えるようになりました。
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3.宝石の光 (ホウセキノヒカリ) 例えば沖縄焼きや備前焼のコップでビールを飲むとおいしいのは、細かい泡が立つという理由だけでく、高温の素焼きの陶器からは遠赤外線が出ているからなのです。セラミックに繊維を混ぜ込んで赤外線の力により体を芯から暖めたり、血液循環をよくするというのも広く認知されているとおりです。 このように、宝石にも目に見えている色とは別に、見えない光が存在していたとしてもおかしくはありません。セラミック以上に体に良い光を出しているかもしれません。宝石が私たちの気持ちを心地よく癒してくれるのは、そのあたりに秘密があるのでは・・・
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4.宝石の歴史1 (王権の永続) それは石を不変の力や強い生命力を持つ神秘的なものと考えたからです。 また人間社会が形成されるとともに、宝石は社会的地位、身分などを示す象徴となり、この習慣は今日まで王冠、勲章、結婚指輪などに引き継がれています。
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5.宝石の歴史 (誕生石の歴史) 宝石の美しさや神秘性、永遠性が次第に神の象徴となっていき、宝石信仰はますます強まっていきました。18世紀になり、王侯貴族以外所有することが禁じられていた宝石を、一般人が持つことえを許され誕生石が決められました。ユダヤ人が王侯貴族にならい、一般女性にも婚約指輪を贈ることを流行らせたのです。そのとき、聖書にある12の宝石を誕生石に当てはめました。 宝石の定義を鉱物と考えると、真珠や珊瑚もたしかに美しい地球の造形物に違いありませんが、形成される年数が鉱物とは比較にならないほど短期間であり、養殖が可能であるため、同じ土壌で比べることはできないという異論もあります。
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6.宝石のパワー 1 (ピラミッドパワーによる形状の力とダイヤモンドの分子構造) 形あるものにはそれなりの力が込められている例えとして最適なものは、エジプトの象徴、ピラミッドでしょう。その建てられた目的がはっきりつかめないところからなぞの建造物といわれていますが、このピラミッドは信じられないようなパワーが存在すると言われます。 ピラミッドの形は底辺が正方形で、4つの二等辺三角形からできています。この三角形の角度は、51度52分10秒になっていて、仮に底辺の一辺が30センチの模型を作ると高さは20センチになります。この形状でピラミッドの内部、高さ三分の一のところに不思議なエネルギーが集中するというのです。 たとえば病気を治す力があるとか、ものを腐敗させない力が働くとか、静電気を発生させやすいとか、刃物の刃を鋭くする効果があるとか、いろいろな力が働くと専門家は主張します。
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7.宝石のパワー 2 (石薬としてのパワー) まず中国医学における石薬の話。代表的なものとして鉄分補給のための針砂があります。鋼鉄のやすり屑です。紫石英あるいは蛍石の粉末も用いますが、これは解熱,止渇、鎮静剤として使われました。 最後にインド伝統医学ですが、エメラルドは食欲増進や消化不良、不眠、潰瘍などに、パールは眼病や血圧の異常、消化不良などに効果を発揮するということです。 清めとは・・・・・「清め」に必要なものは塩で、これには塩水、湧き水、海塩(粗塩)のうちいずれかを使います。まず水を張ったボウルに石を入れ、そこに少なくてもティースプーン3杯の海の塩を入れて24時間そのままにしておきます。そのあと、太陽光線に当てるか植物のそばに置いて自然の力を吹きかけてやります。こうすることに取って石に加わった邪悪なものを取り除くのです。またその石は他人に触れさせてはいけないということです。
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8.宝石のパワー 3 (守護石) 古来中国では翡翠には仁、慎、勇、正、智の五徳が備わっていると言われ、王の宝石「玉」と呼ばれていました。人に超自然的なパワーを付与する宝石として珍重されてきたわけです。翡翠を所有するだけでこれらの徳が備わると言われ、美しい翡翠を持つだけで人は敬われ、他人を支配できたと言われています。中国の文献によれば秦の昭王などはたった一個の翡翠のために15の城との交換を申し出たそうです。翡翠の人気は今も衰えておらず、中国では宝石と言えば誰もが翡翠を連想します。 日本においても翡翠は縄文の時代より神のパワーを宿した宝石として尊ばれてきました。古代神道呪術において呪術の中心として、日本人は翡翠で勾玉を作成しそれを崇めていました。日本人にとっての翡翠の歴史は4000年以上にも遡ると言われています。 「魏志倭人伝」の邪馬台国についての記述では、中国の朝廷に対して持参した貢物は真珠が5000に対して勾玉はたったの2個であったと記されています。それほど貴重だったわけです。
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9.宝石の価値 1 (サムシング4)
若者に送る、先人の知恵が「サムシング4」と言えるわけです。 日本でよく北東の方角を「鬼門」と呼びますが、これは何処から来ているかというと、中国の北京で風水をした時に、黄砂が吹いてくる方向を言うのです。だから、窓を開けてはいけないとか、そっちに行かないほうが良いとか、言ったのですがそれがそのまま日本に入って語り継がれているのです。 昔からの言い伝えとはこのように、土地が変われば意味を持たないものもありますが、本来ははっきりとした目的を持っています。難を避け、安全に暮らすための先人の知恵はおろそかにはできません。
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10.宝石の価値 2 (婚約リングの意味) お母さんが結婚する娘か息子のお嫁さんに、自分の大事にしている指輪を渡してこう言います。 みなさんの中にも、お母さんから指輪を頂いた方がいらっしゃると思います。 |
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11.宝石の価値 3 (資産価値でない宝石の本当の価値) 華僑の人達も同様でした。彼らは母国、中国から亡命する際、翡翠を持って逃げました。それを亡命先で換金し事業を起こし、今日の世界的な成功を収めたわけです。彼らは目先の換金のことばかりにとらわれず、いつの時代、どの国でも確実に強い見方となってくれる「耐久性と携帯性」のある財産として宝石を重視してきました。 現在、一般的に資産価値のある宝石を定義すれば、サザビーズやクリスティーズなどの世界的なオークションで売られるかなりの額のもので、転売の時に加工代やデザイン代までも評価されるものをいいます。 本来、宝石の真の価値はお金というものさしで測ることはできません。 しかし、自分自身が人生を通じて、その宝石の価値を高めていくことや、人生自体を豊かにしていくことができると思います。
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